自分を信じて行動を起こし、
「いつか起業したい」という夢を叶えた。
酒井さんは、時津町のsakuyou株式会社で代表取締役を務めています。高技専修了後は約8年間企業に勤務。個人事業主を経て、2019年にご自身の会社を設立されました。
「会社経営者の父の背中を追い、自分もいつか起業したいという思いがありました。27歳の頃、長崎県庁舎の新築工事がはじまるということで、その工事に携わりたいと思ったのが起業のきっかけです。実際に施工管理の一員として経験を積む中で、独立して自分の力で頑張ってみたいと思ったんです」
高技専の先生方の熱心な教えと、
ともに学んだ仲間との絆は、今でも宝物。
民間の工事会社で経験を積んだ指導員も多くいる高技専。どんな教えが今の自分に役立っているかを振り返っていただきました。
「先生方は『現場ですぐに必要なスキルを重視した指導』を取り入れてくださっていたことが、今なら分かります。私の場合は、JW_cadやAutoCADなどの製図ソフトに触れた経験が今の仕事に活かされていて、とてもありがたい経験だったと思っています」
また当時、そうした学びを一緒に経験した仲間たちとは、今でも深い絆があるそうです。
「同級生の1人は私の会社で働いてくれていますし、他の同級生も県内外の協力会社として、汗を流して働いてくれています。同じ業界で頑張る仲間の姿は、いつも私のやる気スイッチを押してくれる宝物です」
電気工事のやりがいを感じながら、
社員とともに笑顔で成長していきたい。
会社の代表である酒井さんに、これからの目標について聞きました。
「電気工事の仕事のやりがいは、体(建物)が脈(電気)を打つ瞬間に立ち会えることにあります。そうした喜びの瞬間を一つでも多く経験しながら、お客様や社会に貢献していくことが仕事における目標です。経営者としては、今いる社員全員が健康で幸せに、笑顔で過ごせる会社でありたいということです。そして、これから一人でも多くの仲間と出会い、一緒に会社を大きくしていきながら、社員が未来に希望を持って仕事をしていけるよう会社運営をしていきたいと思っています」
“なりたい自分”を目指しているあなたへ
酒井さんからのエール。
10年後、20年後の自分の人生が輝いているかどうかは、今の自分が何を考え、何を大切に日々を積み重ねているかで決まります。私は高技専への受験を決めた高校生の僕へ、こう伝えたいです。「君のおかけで、今幸せです。ありがとう!」
〈取材協力〉
sakuyou株式会社
sakuyou株式会社は長崎県西彼杵郡時津町を拠点に、内線工事やブレーカー設置、躯体および配管工事など電気工事に関するあらゆる工事を行っています。安心安全な電気設備で、素敵な明るい未来をご提供します。