YELL

“なりたい自分”を目指しているあなたへ
高技専を修了し県内各地で活躍する先輩や、
県内企業からのエール。

YELL 松野 樹

2025.10.22

期待に応える“即戦力”。
その原動力は
高技専で磨いた技術と自信。

株式会社DENKEN

都市インフラ事業本部 電気・スマートエネルギー部 兼 営業本部 兼 安全品質管理本部 担当部長

後田 裕也さん

都市インフラ事業本部 電気・スマートエネルギー部

松野 樹さん

長崎高等技術専門校 電気システム科 / 2020年修了

松野樹さんは、高等技術専門校の電気システム科を修了後、株式会社DENKENに入社しました。
同社は長崎市に本社を構え、光アクセス工事やモバイル工事をはじめ、環境施設・電気空調設備など、社会を支えるインフラ工事を幅広く手がけています。
今回は、松野さんと上司の後田さんにお話を伺いました。

――まずは松野さんの高技専時代について教えてください

松野さん 高校を卒業して、高技専の電気システム科に入校しました。高校では機械科だったので、入校当初は電気の知識がまったくない状態でした。
毎日のように電線ケーブルを扱ったり、電動工具で器具を取り付けたりと、実践的な訓練に取り組むうちに、どんどん電気の面白さを実感しました。
初心者からのスタートでしたが、新しいことを覚える楽しさが大きく、あっという間の2年間でした。修了後、現在の会社に就職しました。

企業からのエール 株式会社DENKEN 後田さん
後田さん
企業からのエール 株式会社DENKEN 松野さん
松野さん

――松野さんの職場での働きぶりはいかがですか?

後田さん 松野君は入社5年になります。入社後は大型ダムの公共工事で、制御システム工事を2年間、工事長として担当しました。
長い工期でしたが、事故や遅延もなく無事に完了してくれました。今月からはダム監視装置の取替工事でも、工事長として現場を任せる予定です。

――高技専修了生と一緒に働いて感じることは?

後田さん 高技専を出た人たちは、電気の基礎知識や専門用語などの下地がしっかりしている印象があります。
この業界では独特な言葉遣いや略称が多く、例えば「VVFケーブル」を「VA」と呼ぶような業界特有の呼び方があります。
高技専修了生はそうした知識を理解しているので、入社直後から現場に出ても周囲に迷惑をかけず、すぐに戦力になってくれます。
また、公共工事のような大規模現場では、他業種との調整や打ち合わせも重要です。高技専の訓練を通じて、そうしたコミュニケーション力も自然と身についていると感じますね。

企業からのエール 株式会社DENKEN 松野さん仕事風景
現場に出て職人や他社とコミュニケーションをとる以外にも、書類の作成や工程の管理など、その仕事は多岐にわたる

株式会社DENKENでは、20代・30代を中心に多くの若手技術者が活躍しています。高校卒業者の採用に加え、近年は高技専修了生の採用にも力を入れているそうです。

松野さん 電気システム科を修了すると、第2種電気工事士の資格を取得できます。私は在校中に第1種電気工事士試験にも合格しました。
入社後、必要な実務経験3年を経て、第1種電気工事士として現場で仕事をしています。

後田さん 資格を持って入社してくれるのは非常に助かります。
電気工事の現場では、資格がないと電線を扱えないなどの制約があり、すぐには戦力になれません。
高技専修了生は必要な資格を持っているため、入社直後から現場で即戦力として活躍できます。これは高校卒業入社との大きな違いですね。

――最後に、後田さんから松野さんへの期待することを教えてください

後田さん 工事現場には様々な業種の工事長さんがいます。その中で沢山経験を積んで、今以上に折衝能力や危機回避能力を身に付け、新しい社員が入ってきたときに頼れる存在になってくれることを期待します。

“なりたい自分”を目指しているあなたへ
松野さんからのエール。

「入ってみないと分からない」と思っている人も多いと思いますが、高技専で学んだことは本当に役立っていると感じます。
在校中は、さまざまな資格に挑戦できるチャンスがあります。資格があるだけで現場では一歩リードできますし、取れるものは全部取っておくのがおすすめです。技術も資格も、しっかり身につけておくことが大切だと思います。

企業からのエール 株式会社DENKEN 外観

〈取材協力〉

株式会社DENKEN

株式会社DENKENは通信ネットワークの設備構築から太陽光発電工事、非開削工事、環境施設工事、電気・空調工事などの多岐にわたる分野において、常にお客様のニーズにお応えしていく企業を目指しています。